最近、認知症を保障する保険が出始めています。その中でランキング1位となったプラス少額短期保険の『認知症のささえ』。
少額短期保険がまず一般の保険とは違います。そしてそういった保険が提供してる認知症の保険。

この保険はどの様な内容なのでしょうか?

どの様な認知症を保障するの?

まず、この保険が保障する認知症がどのようなものかを一緒に検証していきましょう。

この保険は「器質性の認知症を保障する」とされています。
器質性の認知症とは脳そのものがダメージを受けた結果認知症となったもので、「脳の萎縮や脳血管障害などを原因とする」とされています。
この保険会社でで紹介している認知症としては、脳の萎縮を原因とした認知症としてアルツハイマー病・レビー小体型認知症、脳の血管が詰まるなどして虚血状態になる事を原因とした虚血性認知症。脳の萎縮とは少し違いますが、原因不明で脳の細胞が壊れていく前頭側頭型認知症が挙げられています。

脳そのものが原因となる認知症だけでなく、脳血管疾患を原因をした認知症が保障対象なのは心強いですね。

そして、単に認知症と診断されただけでは保障対象とならず、意識障害のない状態で『見当識障害』があると認定された時に一時金を給付するという保障内容となっています。

ちなみに、この保険会社が定義としている見当識障害は以下の通りになります。
1.時間…季節や朝・昼・夜のいずれか認識が出来ない
2.場所…住んでいる自宅または今いる場所の認識が出来ない
3.人物…日常接している周囲の人の認識が出来ない。

この内容は保険会社特有のものではなく、介護などで用いられる見当識障害と同じ内容です。
認知症でも軽度だと意思疎通が充分可能な方もいらっしゃいますが、この保険の給付金を受け取る条件としては、かなり認知症が進んだ状態での受け取りとなりますね。

ちなみに、この保険は90日の免責期間があり、90日の間に請求可能な認知症となった場合には保険自体が無効になりますし(保険料は返還されます)、加入して半年の間に請求可能となった場合には50%の削減期間があります。

ご注意くださいね。

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少額短期保険とは?

ところでこの保険会社は少額短期保険といって一般的な生命保険とはジャンルの違う保険会社です。

少額短期保険とは、保険の契約期間が1年程度で扱う保険の金額も少額となっています。
この保険も実際契約は1年更新、そして認知症になった時に受け取れる一時金も80万円もしくは60万円のいずれかを選んで頂くことになります。

ここで気を付ける必要があるのは、契約が1年更新だという事。

つまり、毎年更新となるので保険料が毎年上がる可能性があるという事です。通常の定期保険だと例えば最低でも10年は同じ保険料なのですが、この保険に限っては違うという事です。
そうなると、加入して90日の免責期間や半年の50%削減期間が気になると思いますが、それについては加入した最初の年のみとなり、更新したあとに再度設定されることはありませんので、ご安心ください。

給付金受取人は誰を指定出来る?

この保険は、給付金受取人は被保険者となっています。

もちろん、被保険者が認知症になった時のための保険ですから、被保険者が給付金受取人になるのは当然です。そして基本的には給付金受取人が給付金請求の手続きを取る事になります。
ただし、上記の様に、被保険者である方の認知症がかなり進んだ状態で給付金を受け取る事になる可能性が高いので、実際には被保険者自身が給付金の受け取り手続きを取るのはかなり困難だと言えます。困難というよりも不可能なのではないでしょうか。
そうなると、認知症を発症する前に給付金を受け取るための指定代理請求人を決めておいた方がよさそうです。

この保険の場合には、あらかじめ指定代理請求人として以下の2つが条件となっています。
1.被保険者の同意のもと、あらかじめ契約者に指定された人
2.被保険者の戸籍上の配偶者、直系血族、被保険者と同居または生計を同一にする3親等以内の親族

直系血族(子ども・孫など)についてはとくに親等は決められていませんし、被保険者と同居または生計を同一にする3親等内の親族となると甥姪までが該当します。
子どもがいない被保険者でも、条件によっては甥姪まで指定代理請求人として設定する事が可能という事ですね。

通常の保険では通常2親等以内が保険に関われるのですが、3親等ですと幅が広がって子どもがいない方でも保険を検討しやすいですね。

契約者はどうなる?

この保険は契約者は被保険者と同一でもいいですし、別でも可能です。ただし、保険料の支払いは契約者に限定されています。

契約者と被保険者が同一の場合は問題ないですが、別の場合は給付金受取人が被保険者ですので、契約者が保険料を支払う事を納得する必要がありますね。ケースとして考えられるのは被保険者がこの保険の申し込みを検討し、保険料の支払いを誰かにお願いして契約者になってもらう場合でしょうか。

ただし、通常の保険では契約者と被保険者は2親等以内の親族(配偶者・子ども・孫)である場合が多いですので、それほどこの保険で問題になることはないのではないかな、と私は思います。

保険料はどのくらい?

最後に保険料について書きます。

先ほども書きましたが、この保険は1年更新ですので1年ごとに保険料が上がる可能性が高いです。

上は保険料表の一部ですが、やはり認知症になる可能性が高い高齢者ほど保険料が上がっていますね。80歳男性で保険料が約3,500円、女性だと約4,500円。この年齢になると、認知症だけの保障にこの金額を毎月保険料として支払うのは正直厳しいかなとも感じます。

この保険は給付金自体少額ですし、万が一認知症になった場合のお守り的な保険なのではと感じます。それでもいざ給付金が受け取れるとありがたいですよね。

最後に

1つの保険として「認知症の保障をする」という商品は新しいです。高齢になると保険料が高いので継続の難しさを感じますが、60代になって認知症が心配になった頃合いにお守りとして持っていてもいいのかなと感じました。

私にも高齢の母がいます。今のところは正直言って私より元気なんですが、いつ何時認知症になるかもわかりませんのでこういう保険があるとありがたいと感じました。

認知症での入院って実は難しいんですよ。何か別の疾病があって認知症で…という状況での入院はありますが、それでも自宅と違うといって不穏状態になりますし拘束される場合もありますよね。そしてある程度良くなったら自宅の方がいいのであれば退院になりますし。

単純に認知症のみでの病院での入院となると、ほぼ寝たきりになってからでないと難しいのではないかな…介護施設の入所は歩ける方もたくさんいらっしゃいますが、医療保険は介護施設の入所は保障対象外ですし。
そう考えるとその状態で給付金請求出来るこの保険は、デイサービスや介護施設の利用の手助けになりそうですよね。

1つの保険として、検討してみてくださいね。