今回、こくみん共済coopから終身医療保障タイプが出たのと同時期に、同じ終身医療保障でも引受緩和型タイプが販売されました。

一般的に共済や保険は健康な方を基準にした商品のため、ある一定の傷病歴を持っていると加入出来ません。持病を持っている方だと、共済や保険で自分が加入出来るものがあるだろうかと頭を悩ませた経験はあるはずです。
この引受緩和型は、共済や保険の引受を緩和し、持病があっても加入しやすい商品となっています。

今回の、この共済はどのようなものなのでしょうか?

告知項目は?

引受緩和型で一番大事なのは告知項目です。

告知というのは体の健康状態等を共済の運営団体に告知する事です。引受緩和型ではない一般の共済についても告知項目はあり、告知については細かく聞かれる部分が多いのですが、引受緩和型の場合は持病があっても申し込みが出来る商品ですので、告知項目がかなり少ないです。

この商品の告知項目は以下の通りとなります。

1、現在入院中か。もしくは医師に入院または手術を勧められているか。
2、過去2年以内に病気やけがで「手術」または「連続して7日以内の入院(正常分娩による入院を除く)」をした事があるか。
3、過去5年以内に、がんまたは肝硬変の診断・治療・投薬・入院・手術を受けたことがあるか。

この3つに該当しなければ、加入可能となります。

この告知項目で注目すべきところは、「ガンまたは肝硬変」について5年以内の診断や治療等だけを被共済者に確認しているところにあります。つまり、ガンや肝硬変の治療や検査から離れて5年を過ぎれば申し込みできるという事になります。
肝硬変は完治が難しいですので何とも言えませんが、今の時代はガンについては寛解し治療や検査から離れて5年過ぎる事は可能です。

ですので、ガンの罹患歴があっても健康状態によっては加入が可能な共済という事になります。
これはとても大きいです。今現在ガンの方でも希望が持てる共済です。

保障内容は?

さて、この共済の内容はどうでしょうか。

●契約年齢 満15歳~満80歳
●保障期間 終身

●【特約】先進医療を受けた時 最高1,000万円
※入院・外来を問わず最高金額を限度に技術料を保障
※通算1,000万円
●入院した時 日額5,000円(交通事故・不慮の事故・病気とも一律)
※1入院につき60日、通算1,000日
●手術を受けた時 一律5万円
※診療報酬点数が1,400点以上で算定された手術等が対象
●放射線治療を受けた時 一律5万円
※60日に1回を限度とする。
※診療報酬点数が算定された放射線治療等が対象

●不慮の事故で所定の障害状態になった時の掛金払込免除あり

こうして実際の保障を並べてみると、実は健康な方用の終身医療保障タイプと保障内容は全く一緒です。他保険会社の場合は、引受緩和型の保険は保障が健康な方用と比べてどうしても弱くなります。これは、保険の性質上、支払われる保険金と契約者の支払う保険料が一致する事が前提であるという事と、持病のある方はどうしても入院の可能性が健康な方より高いという事情から起こる事です。

健康な方用と保障が全く同じである緩和型というものは、初めて見ました。
これは大きな特徴ですね。

掛金はどのくらい割高なの?

この引受緩和型の共済の掛金はどのくらいなのでしょうか。健康な方用の終身医療保障タイプと比較してみましょう。

●20歳男性 引受緩和型2,890円
健康な方用1,670円
●30歳男性 引受緩和型3,280円
健康な方用2,080円
●40歳男性 引受緩和型3,780円
健康な方用2,700円
●50歳男性 引受緩和型4,550円
健康な方用3,640円

※引受緩和型:終身医療保障引受緩和タイプ
※健康な方用:終身医療保障タイプ

引受緩和型の方が20歳で約1.7倍、50歳で約1.2倍と掛金が高くなっています。他保険会社と比較すると、保障が同一であることもあって割高感を感じます。保障が健康な方用より少なければ、もう少し掛金の差が縮まるとは思います。

実際のところ、この共済はどうなのか?

持病のある方が加入出来る共済ですので、どうしても健康な方用の共済と比べて掛金が割高になる事、ただし保障が健康な方用と同一であるという結果に落ち着きました。

ここで他保険会社の引受緩和型の保障の話になります。

健康な方用と同一の保障であるこの共済ですが、実は他保険会社の引受緩和型と比べると保障内容に変わりはないか、もしくはこの共済の方が保障が低いという現実があります。そして保険料も他保険会社の方が安く抑えられているんです。
それは、この共済の終身保険や引受緩和型がまだ出来て新しいのが理由の1つであると思えます。掛金や保険料を含め保険商品は、商品が出来て・加入者がいて・時間が経つにつれ保障内容や掛金・保険料が成熟していきます。

基本的に共済は掛金も安いですが、それを上回る保障の魅力がある事が多いです。終身保障は出来たばかりで魅力はまだ育っていないと感じる部分もありますが、こくみん共済coopに終身保障や引受緩和型が出来た事がまずは大事です。

この共済は、これからまだまだ育つ余地のある商品だと強く感じます。