こくみん共済は手頃な掛け金でお手頃な保障がつく共済ということで、人気があります。ただ、60歳を過ぎると保障がぐんと下がるため、その頃合いの年齢の方が慌てて別の保険を探す…という事もよくあります。保障も80歳までで終身ではありません。

ただ、そんなこくみん共済に終身型の医療保険が登場しました。どの様な保障内容なのでしょうか?

保障が下がるとはどういう事?

まず、共済のシステムから書いていきます。

加入する時に営業からこくみん共済の内容の説明は受けていると思いますが、その内容を覚えていますでしょうか?
共済は、年齢に関わらず掛金一律、保障も一律というシステムです。
例えばこくみん共済の医療保障の場合ですが

【満18歳~59歳】
●掛金 2,300円(2口)

●先進医療共済金 最高1,000万円
●入院共済金 10,000円(180日分まで保障)
●手術共済金 6万円(ただし診療報酬点数1,400点以上の手術が対象)
●放射線治療共済金 6万円
●通院共済金 日額2,000円(90日分まで保障)
●死亡・重度障害共済金 50万

2,300円の掛金で入院保障が1日1万円、それが59歳まで続くというのはとても魅力的な内容です。
ただ、60歳を迎えると保障が下がります。掛金は同一の2,300円です。

●先進医療共済金 最高1,000万円 → 500万
●入院共済金 10,000円 → 6,000円
●手術共済金 6万円 → 3万円
●放射線治療共済金 6万円 → 3万円
●通院共済金 日額2,000円 → なし
●死亡・重度障害共済金 50万 → 20万

正直、この保障でも他保険会社と比べて掛金の割に保障は高いです。保障に限りはありますが、それも掛金の安さを考えると特に保障が低いとは感じません。

65歳以上になると、さらに保障が下がります。

●先進医療共済金 500万
●入院共済金 3,000円
●手術共済金 3万円
●放射線治療共済金 3万円
●通院共済金 なし
●死亡・重度障害共済金 15万

そろそろ病気で入院をする年齢に差し掛かっていますので、入院共済金や手術共済金を安く感じる組合員はいると思います。

70歳を超えるとさらにもう一段階保障が下がります。

●先進医療共済金 500万 → 同一
●入院共済金 3,000円 → 1,500円
●手術共済金 3万円 → なし
●放射線治療共済金 3万円 → なし
●通院共済金 なし → なし
●死亡・重度障害共済金 15万 → 10万

この保障が80歳まであり、80歳で保障が終わります。入院が現実を帯びる世代ですので、保障が少なく感じるのは間違いないです。

これまでの医療保障との違いは?

こくみん共済を含め、共済の特徴といえば掛金が年齢に変わらず一律ということ。掛金そのものもお安いですよね。ただ、保障が60歳を超えた時と65歳を超えた時にぐんと下がるのも大きな特徴です。
そもそも共済といえども、病気や死亡などの危険要素が高い高齢者に対して共済金支払の割合が高くなるのは保険と一緒です。基本的に共済ですので掛金は一緒。となると保障を下げるしかありません。

そういった背景もあって60歳と65歳、さらに70歳で区切って保障を下げているのですね。

ところが今回出た終身型の医療保障は年齢で掛金設定がされています。つまり加入年齢で掛金が決まるという事。これは保険の終身と一緒ですね。
ですので、加入した年齢で決まった掛金を一生払い続けていけば一生涯の保障が得られる、という事になります。

若い頃に入ったのであれば、その時と変わらない掛金で例え80歳を超えても同じ保障が得られるという事になります。これは大きいですよね。

これまでの医療保障と終身の医療保障とどちらがいいの?

終身型が出たことで、これまで60歳から保障が下がり更に80歳を過ぎると保障が終了するというこくみん共済の欠点をカバー出来ることになります。
画期的な共済ですよね。おそらく共済に加入している組合員の方々が待ち望んだ共済だと思います。

ところが実際加入を考えた時、これまでの共済と終身の共済とどちらがいいのでしょうか?
加入年齢と保障から考えてみましょう。

まず59歳までの保障の場合、先進医療は1000万円と一緒(ただし終身型は特約加入が必要)ですが、入院保障はこれまでの医療保障が10000円、終身型が5000円と保障が半分になります。また手術を受けた時の手術共済金と放射線治療を受けた時の放射線治療共済金は、両方ともこれまでの医療保障が6万円、終身型が5万円とこちらも終身型の方が保障が下がります。

それでは、掛金はどうでしょうか?

これまでの医療保障は掛金が一律で2300円(2口)ですが、終身型の場合は15歳男性で1510円、34歳男性で2300円、65歳男性で5780円となります。
手術共済金と放射線治療共済金はあまり差がありませんが、入院共済金が半額になる事を考えると、掛金2300円でも割高、1510円が妥当なのではと感じます。終身は掛金が高いんですよね。

特に医療保障は、医療の進歩に合わせて保障も進歩していくので、それを考えると今すぐに終身型に申し込むのは気が早いと感じます。

最後に

共済に限らず保険でも同じことですが、出始めは保障も落ち着いておらず見直しがあり内容も変わっていく可能性が高いです。まずは、出来たばかりの共済ですので、もうしばらく様子見で待ってみてもいいのではと感じます。

終身で掛金が変わらずに、歳を重ねても高い保障が得られるのが終身保険の魅力です。
今すぐに検討を止めることはせず、時折見守ることをおすすめします。