就業不能保険とは、病気やケガで仕事が出来なくなった時に、給料をもらう様に毎月一定額を受け取れるタイプの保険です。毎月支払われるお金が給付金となります。
申し込みの時は、万が一の時に毎月いくら支払ってもらうかを決める事が出来、その金額で保険料が決まります。
ちなみに、正式名称は「働けないときの安心」といいます。

アクサダイレクトの特徴は保険料の安さにありますが、この保険はどの様な内容なのでしょうか。

保障内容は?

概要は?

アクサダイレクト「働けないときの安心」

●契約可能期間 満20歳~満60歳(保険期間による)
●保険期間 60歳満了・65歳満了・70歳満了
●保険料支払方法 月払のみ

【保障内容】
●基本保障 就業不能給付金:月額5万円~50万円(5万円単位で設定可能)
※60日の免責期間あり
※病気やケガで働けなくなった時:支払回数無制限
※精神疾患で働けなくなった時:支払通算18回まで
※就業不能給付金の支払いが病気・ケガと精神疾患で重複した場合には、病気・ケガが優先となる。

●保険料払込免除:所定の高度障害状態もしくは不慮の事故によって所定の障害状態になった場合

【オプション】
●初期支払削減特則:540日(1年6か月)の間、給付金を50%削減
※病気・ケガ・精神疾患とも
※オプションをつけると保険料が安くなります。

給付金の上限額が職業や年収によって決められている

この保険は、職業や年収によって月々の給付金の上限が決められており、その上限を超えないように給付金を設定する必要があります。

例えば年収100万円~200万円以下の場合は上限額が10万円、年収400万円~500万円の場合は上限25万円となっています。おおよそですが、年収から計算して月収の6割程度が上限として設定されている様です。
公的なものとして、病気やケガ等で働けなくなった場合に支給される傷病手当という制度があるのですが、その支払額が平均報酬月収の3分の2(6割強)ですので、その割合と似ていますね。

国の基準に合わせているので、多くもなく少なくもない妥当な金額が上限として設定されていると考えていいですね。

———————————————————————————————————
<AD>保険は専門のFP(ファイナンシャルプランナー)に相談するのが一番の近道
●『みんなの保険アドバイザー』

●『保険GATE』

●『保険の比較相談』

———————————————————————————————–

初期支払削減特則はどういう役割を果たす?

初期支払削減特則とは、540日(1年6か月)の間、給付金を50%削減するという特則です。要は給付金が半額になる期間があるという意味です。

給付金が全額もらえるのと半額に抑えられるのでは、働けない場合には生活費等にかなりの支障が生まれると思えますが、この1年6か月という期間に実は意味があります。

この1年6か月という期間ですが、これは、上に書いた傷病手当が支給される期間に相当します。
会社員など雇われている人が病気やケガで働けなくなった場合には、まず傷病手当を申請するのが一般的な流れですが、傷病手当で給料の6割強が保障されます。給付金もおおよそ約6割の保障ですから傷病手当が支給されている間は給付金満額は不要ですよね。

ですので、まず1年6か月の間は給付金を50%に設定しておいて、傷病手当が終了した後に全額給付となる事で保険料の節約になるという事です。

ただ、この特則には注意点が1つあります。
精神疾患の場合ですと「働けないときの安心」でも最大18カ月、つまり1年6か月ですからこの特則を付帯すると使い切るまで給付金が半額のままという事になります。それでも病気・ケガの場合は無制限で保障されますから、それ以後は満額の支給という事になります。

病気・ケガの場合と精神疾患の場合で給付金が支払われる条件が違います

ところで、この保険の就業不能給付金は病気・ケガの場合と精神疾患の場合で支払われる条件が違うのです。

病気・ケガの場合は「①入院 ②医師の指示による療養 ③障害等級2級以上」ですが、精神疾患の場合は「①入院 ②障害等級2級以上」となっており、精神疾患の場合は医師の指示による療養の場合は給付金が支払われません。
つまり、病気・ケガの場合は自宅療養(あくまでも医師の指示がある事が前提)でも給付金の受け取りが可能ですが、精神疾患の場合は入院をするか障害等級2級以上と診断されないと受取が出来ないという事になります。

病気やケガは回復する目途がそれなりに立ちますが、精神疾患の場合は回復の予測がなかなか立てられないというのが理由だとは想像出来ます。
どちらにしろ精神疾患の方が条件が厳しいという事です。

ただ他社、例えばライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」の場合は、精神疾患は保障対象外ですので、それと比べれば条件は優しいと言えます。
最近はストレス社会でメンタルをやられる人も急増しています。精神疾患についても保障がある方がいいのではと強く感じます。

保険料はどのくらい?

肝心な保険料ですが、医療保険や生命保険と比べると、年齢の上昇に伴ってそれほど保険料の上昇が感じられないのが大きな特徴です。

例を挙げて紹介します。

●就業不能給付金:月額10万円の場合(65歳満了・初期支払削減特則なし)
男性20歳:保険料2,020円 男性30歳:2,370円 男性40歳:2,890円
女性20歳:保険料1,650円 女性30歳:1,990円 女性40歳:2,470円

年齢が上がるにつれ病気になりやすいので、医療保険や死亡保険は年齢に伴って給付金を受け取る割合が高まる傾向にありますし、それは就業不能保険であっても同様なはずです。基本的に保険料は、給付金を受け取る割合が高くなるにつれ保険料が上がるものです。それにもかかわらず、就業不能保険についてはそうではない様子が見て取れます。

理由としては、この保険が「就業不能になった場合に給付金が受け取れる」という点にあると思われます。例えば上の例で挙げた保険料は65歳満了ですので65歳までの保障という事になりますが、発症して働けなくなった年齢から65歳まで給付金を受け取る事になります。若くして就業不能になった場合と40歳を過ぎてから就業不能になった場合とでは、給付金を受け取れる回数が異なってきますよね。

もちろん若い方は病気になりづらいですので就業不能になる事自体が少ないのですが、就業不能になった場合には、40歳よりも給付金を受け取れる機会が増えるという事です。
この辺りが、保険料の上昇がそれほどでもない理由になるのではと思っています。

ただ、アクサダイレクトはやはり保険料が安い。

ライフネット生命の就業不能保険「働く人への保険2」が、「働けないときの安心」と保障内容をほぼ同一に出来るので(ライフネット生命には高度障害給付金が付帯されていますが)、保険料をシュミレーションしてみました。

●ライフネット生命「働く人への保険2」
20歳男性:保険料2,055円 30歳男性:2,686円 40歳男性:3,360円
20歳女性:保険料2,249円 30歳女性:2,638円 40歳女性:2,811円

やはりアクサダイレクトの保険料の安さが目立ちますね。
この保険についてはライフネット生命の方は高度障害給付金がありますので、比べれば高くなるのは仕方のない事です。保障が手厚くなればその分保険料は上がります。

ただ、保険料の比較でよくライフネット生命を例えに出していますが、ライフネット生命が決して保険料の高い保険会社という事ではありませんよ。他の保険商品を比較しても安い商品はたくさんあります。ただ、アクサダイレクトは特に保険料が安いという事です。

最後に

就業不能保険という名前で、働けなくなった時に毎月一定額の給付金をもらえると思うと、収入の約6割保障が上限と聞いて「給料の全額保証してくれるのではないの?」とがっかりする人もいるかもしれません。

ただ、保険で必要な金額を満額手に入れるという考えは危険です。

この保険については6割以上の保障はつけられませんが、もし保障の上限がなかったとして、給料の満額を保障するように設定するとなると、当然ですが保険料も上昇します。万が一の保障のために高い保険料を支払う事になり、ひいては保険の解約につながる事にもなります。解約してしまうとこれまで支払った保険料が戻ってくるわけでもないですし、実際に万が一の事が起きた時にも保障がありません。

「保険料は無理のない金額で決める」事は、実は保険加入にとって鉄板の考え方であり、基本でもあります。せっかく保険に加入しても保険料が支払えないという理由で解約となると、それまで支払った保険料がムダになりますし、それよりも、いざ万が一の事が起こった時に保障がないという問題が生じます。

保険は、無理のない範囲で申し込みましょうね。