持病のある方用の保険であるアクサダイレクト生命の『はいりやすい定期』。持病のある方用の保険で保険料が高いにもかかわらず、価格.comの定期保険ランキングの中にもランクインしているという、人気のある商品です。

どの様な商品なのでしょうか。検証してみましょう。

保障内容は基本を押さえたオーソドックスなもの

この保険は、持病のある方用の定期型死亡保険ですが、保障内容としては一般的なものとなっています。真新しくて分かりづらい保険よりも、こういったオーソドックスな保険はお客さんにも分かりやすいですし、親しみが持てるのです。

告知項目は2つのみだが告知が必要な病気が多め

持病のある方用の保険は告知項目が少ないのが特徴ですが、この保険も同様で、告知項目(質問項目)は2つとなっています。告知項目に該当しなければ申し込みが出来る、という内容になっています。

ただし、告知項目2の別表の病気が、他保険会社の持病のある方用の保険と違って数が多くなっています。

ざっと見て他社と比べてみると、心臓の病気や肺の病気、脳血管疾患、指定難病辺りは、他社ですと特に告知を必要としない場合が多いです。
確かにこの別表に入っている病気は重いものが多いですが、特に指定難病などは5年以内に治療を受けていれば告知が必要になる、つまり申し込みが出来ませんから、この保険は持病がある方用といっても厳しめかなと感じます。

他の保険会社の場合は告知が必要な病名は少ないですが、「2年以内の入院」という項目があります。もし告知にかからない病気だったとしても入院をするような健康状態であれば、そこで申し込みが難しいという内容なんですね。
例えば指定難病を持っていても、入院するほど健康状態が悪くなければ告知不要という事です。
ところが、この保険は通院歴で告知が必要ですから、その辺りが厳しめかなと感じる所です。

脳血管疾患も、いくら軽い人でも一度罹患すると血液をサラサラにする薬が恐らく処方になりますから、通院が欠かせなくなるはずなんですね。そう考えると、やはり他社と比べて厳しめかなと…同じ事を何度も書いていますが、そう感じます。

保険金額と保険期間の選べる幅にデメリットがある

この保険の保険金額は以下となります。

●保険金額 200万円~2,000万円(100万円単位)

メットライフ生命はパンフレットの中に4つのコースのみ記載されていて自由に選べそうになかったり、オリックス生命は1,500万円が上限ですが、この保険は200万円~2,000万円の間で100万円単位で設定可能です。
特に子育て世代の場合は、子どもの学費を考えると2,000万円位は必要と言われており、上限2,000万円という保険金額はとても頼もしいですね。

持病のある保険で保険金額が高いという事は大きな特徴になります。

また、保険期間は以下の通りになります。定期保険ですから、年満了と歳満了の両方がありますね。

●保険期間 10年満了・55歳満了・60歳満了・70歳満了

保険金額と比べて、保障期間がすこし寂しい感じがします。
まず年満了。年満了が10年しかないのが寂しいですね。
年満了は決まった期間だけ保障を付けるものです。例えば子育て期間に万が一の時のために2,000万円といった死亡保障をつけるためによく用いられます、ただ、10年だとお子さんの年齢が離れている場合に必要な期間を満たせるのか不安です。15年や20年といった期間があればジャストな期間を選べると思うのですけれども。

また、歳満了も最長70歳までとなっています。
最近の定期型死亡保険は持病のある方用でも80歳や場合によっては90歳までの保障がある場合もあり、平均寿命に近い保障期間が設定可能な事も多いのですが、この保険に関しては70歳で保障が終了します。
ですので、自分が亡くなった時のためにこの保険を使うという方法は、難しいなと感じますね。

あえて言うのであれば、自営業の方で65歳や70歳まで現役で働くという場合に掛けておくという方法だといいのかなと思います。
子育て世代で10年満了では心細いという場合には、55歳満了で申し込むといいでしょう。

保険期間が5種類ですので、うまく選んで申し込めばいいのかなと思います。自分のライフプランに合わせて保険期間を決めて下さいね。

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保険料は?

実は、アクサダイレクト生命の一番大きな特徴は、保険料の安さにあります。こちらがこの保険の保険料表の一部です。

●最安プラン:保険期間10年 死亡保険金200万円
●充実プラン:保険期間10年 死亡保険金2,000万円

比較のために保険期間10年・死亡保険金500万円の保険料をシュミレーションで算出します。
●20歳男性:1,440円 30歳男性:1,710円 40歳男性:3,020円
●20歳女性:995円 30歳女性:1,550円 40歳女性:2,645円

オリックス生命『ファイン・プラス・サポート』の保険料は以下の通りです。
●20歳男性:2,525円 30歳男性:2,690円 40歳男性:3,755円
●20歳女性:2,060円 30歳女性:2,340円 40歳女性:2,950円

オリックス生命も保険料が安い事で有名なのですが、それをかなりの割合で下回る保険料です。この保険に人気が集まるのが分かります。
恐らくですが、告知が厳しめである事と保険期間が全体的に短い事で、実際に支払われる死亡保険金が少なくて済み、その結果、保険料が安く抑えられているのではと思いますね。

保険は万が一のためのものですから、実際に配偶者が亡くなった時に死亡保険金が受け取れればいいのであって、保険料を支払っただけで保険期間が終わったとしてもそれはそれで問題ないのです。

何事もないのが一番だと思いませんか?

保障内容は?

ここまで特徴を色々挙げてきましたが、肝心な保障内容を書いていきますね。

死亡保険金と災害死亡保険金が同額である

上にも書きましたが、この保険は保障内容自体は基本を押さえたオーソドックスなものです。

災害死亡保険金とは不慮の事故と感染症による死亡を保障するものです。また死亡保険金は、災害死亡保険金をのぞいたもの。この2つで一般的な死亡保障を行えることになります。
そして大抵の死亡保険はそうなのですが、この保険も死亡保険金と災害死亡保険金が同額となります。

他保険会社によっては、特約で災害死亡保険金が上乗せできるものもあります。
この保険の場合は、その様な特約はありませんので同額設定という事ですね。

リビング・ニーズ特約が付帯されている

こちらもオーソドックスですが、リビング・ニーズ特約が付帯出来ます。

リビング・ニーズ特約はどの保険会社でも、特約があれば無料で付帯出来ます。
この特約は余命6カ月以内と医師に診断された時に、死亡保険金を事前に受け取れるもので、被保険者が存命に関わらず死亡保険金を受け取れるというものです。
余命が医師に診断される病気は、がんに代表されますが治療代が高い場合も多く、また働けない状態が長く続く事もありますので生活費が不足するなんて事態も起こりがちです。

事前に受け取れる事で、治療代の補填に使うも良し、生活費の補填につかうも良し、亡くなる前の旅行に行くも良し。好きな様に使えばいいのではと思います。

10年満了には自動更新がある

先ほど保険期間で5種類がある事を書き、年満了が10年だけであると書きました。

他保険会社もそうですが、年満了の場合は自動更新というものがあり、最長年齢まで更新が可能です。自動更新というのは手続き不要で更新される事です。告知も不要ですので、もし契約時に大きな病気になったとしても継続して更新が可能です。

ですので、10年で足りない場合は自動更新をしていけばいいのです。

ただ、自動更新にはデメリットがあります。更新時にその時の年齢での更新となるため、保険料が上がるという事です。男性が30歳で加入し40歳で自動更新となると、一例ですが、上の表だと最安プランで834円から1,358円に上がる事になります(保険料は改定される可能性あり)。
30歳から40歳ですとそれほど高く感じませんが、男性が60歳時の更新の場合は、2,736円から5,760円に上昇します。倍近いですよね。

ちなみに年満了であれば、この保険は80歳まで保障してくれます。

ただ、死亡する確率は、当然といえば当然ですが年齢が上がるにつれ上昇しますから、それに合わせて保険料も上がります。70歳時の保険料はさらに高くなります。少なくとも1万円は確実に超えるでしょう。年金生活で死亡保険金200万円のために毎月1万円以上を支払うのは現実的ではないと私は思っています。

年満了は保険料の安いうちで終了する方がいいと思います。つまり、あくまでも子育て世代の万が一のための保障として使う方がいいと思うのです。

最後に

アクサダイレクト生命の特徴は、上にも書いた保険料の安さと、実は保険期間の短さなんです。これはアクサダイレクト生命の他の保険商品でも同様です。

ただ、子育て世代でお金がかかる時だけ、あくまでも万が一の保障として死亡保険を掛けるとすれば、死亡保険金を受け取る事を目的としないので保険料が安い方がいいですし、保険期間も長期間は必要としません。
「死亡保険金を受け取る事を目的としない」と書くと分かりづらいのですが、要は、万が一配偶者が亡くなった時に、働き手が減る事によって子どもの学費等が不足する恐れがあるために、念のために死亡保険金を掛けるという事です。

子どもが独り立ちするまで配偶者が元気に乗り切れば、それはそれで問題ないのです。

そうなると、保険期間を配偶者が無事生存する事により、その結果保険料を支払っただけで保険期間が終わる事になるのですが、当初の目的である「子育て期間の学費を不足なく乗り切る」事は達成しています。保険料はいわば万が一のための安心代という事になります。

こういった死亡保険の使い方もとても大事です。となると、保険料の安い死亡保険はとても重宝しますね。ましてや持病のある方用の保険にしては、この保険の保険料はかなりの安さです。

せっかくの保険ですから、うまく活用していきましょう。