メットライフ生命は外資系ですが、以前からずっと日本で保険商品を販売している印象がありますね。実際、日本での営業開始が1973年ですから、かれこれ46年、日本で保険を販売している事になります。立派な老舗ですね。
そのメットライフ生命の持病のある方用の終身保険『ずっとスマイル』。ちなみに保険市場でのランキングは1位です。一体どのような保険なのでしょうか。
保障内容は?
不慮の事故で亡くなった時の死亡保険金が多めに設定されている
死亡保険金はどこの保険会社でも、病気が原因で亡くなった時の死亡保険金と、不慮の事故が原因で亡くなった場合の災害死亡保険金の2つに分けられます。
ただほとんどの保険会社は、持病のある方用の保険であっても死亡保険金と災害死亡保険金は同額。一方、メットライフ生命のこの保険の場合は、災害死亡保険金額が死亡保険金より多めに設定されていて、4倍となっています。
不慮の事故に強い保険という事ですね。逆に言えば病気での死亡に弱い保険という事になります。
持病のある方用の保険は、どうしても健康な方用と比べて保険会社にリスクがありますから、例えば保険料が割増になっているなど保険会社も対策を取っているのですが(この保険も保険料は割増設定です)、この保険の様に亡くなる原因で死亡保険金額に差をつけているところは見た事がないんですね。
持病がある方用の保険ですから、病気での保障を下げているのでしょうか。
ただ、他保険会社の保険料と比較してみたら、この保険の死亡保険金(病気を原因)と同額の死亡保障のある保険料と大差なかったんです。
ですので、病気での保障が低いのではなく、不慮の事故での保障が高いという結論になります。
不慮の事故での保障を高く設定してくれる事はありがたいですね。
コースが4つに分かれています
この保険は、死亡保険金100万円・200万円・300万円・500万円の4つのコースに分かれています。そして災害死亡保険金は、上にも書きましたが死亡保険金の4倍で設定されていますので、それぞれ400万円・800万円・1,200万円・2,000万円という事になります。
●コース名
・S1プラン:死亡保険金100万円 災害死亡保険金400万円
・S2プラン:死亡保険金200万円 災害死亡保険金800万円
・S3プラン:死亡保険金300万円 災害死亡保険金1,200万円
・S5プラン:死亡保険金500万円 災害死亡保険金2,000万円
ただ、これはホームページやパンフレットに挙げられているプランです。
他の保険金額を希望する場合は問い合わせる様に書いてありますので、問い合わせればもっと柔軟に自分に合ったプランを作る事が出来そうですね。子育て世代にとっては、死亡保険金500万円は子供の学費の保障と考えるととても足りないですので、もう少し高い保障を付ける事が出来ないか、確認してみるのもいいのではないでしょうか。
また、先ほど災害死亡保険金が死亡保険金の4倍と書きましたが、こちらも同額のプランを作る事が出来るかもしれません。気になる方はお問合せしてみて下さいね。
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契約期間が1年を過ぎるまでは死亡保険金の削減期間があります
持病のある方用の保険の場合には大抵ついている削減期間ですが、この保険にも削減期間があります。契約して1年を過ぎるまでの間に被保険者が亡くなった場合には、死亡保険金が半額になります。
ただ、この削減期間は病気による死亡にのみ該当し、不慮の事故で亡くなった場合には削減期間はありません。
不慮の事故は持病とは関係ないですからね、削減期間を設けなかったという事でしょうね。
ちなみに病気に関係のある事故は不慮ではありませんので、病気が原因となり削減期間の対象となります。
削減期間ですが、健康状態を保険会社に告知をした上で保険に加入していますので、1年で亡くなるという事はまれではあるのですが、やはり死亡保険金は満額受け取りたいのが人情ですので、削減期間を過ぎるまでは体調に気を付けて過ごしてくださいね。
85歳を過ぎると災害死亡保険金がなくなり死亡保険金額のみとなります
先ほどから災害死亡保険金の方が死亡保険金より高いと書いていますが、そもそもこの災害死亡保険金は特約扱いの様です。
そして、この災害死亡保険金の特約は85歳で終了する事となっていますので、それ以後は死亡保険金のみの保障となり、病気での死亡のみの保障となります。
不慮の事故での死亡保障がなくなるという事です。
高齢の方は動きが俊敏でないので、事故に巻き込まれる可能性が充分あり得るとかんがえると、85歳で不慮の事故での保障が終了するのは少し寂しい気がしますね。
告知に詳細記入欄があります
ところで上にも書きましたが、保険に申し込むには必ず健康状態を告知する必要があります。
下が、この保険の告知項目になります。
持病のある方用の保険ですので、告知項目も3つと緩やかになっていますよね。
ただ、この保険の大きな特徴なのですが、告知項目に詳細記入欄があります。
詳細記入欄とは、治療期間や治療内容・入院や手術の有無・薬の名前など、治療に関する詳細を記入する欄です。上の3つの告知項目の中で『はい』に該当するものがあれば、詳細記入欄を書く必要があります。
以前ですと、持病のある方用の保険であれば詳細記入欄はないものが一般的だったのですが、最近は持病のある方用でも詳細記入欄が付いているものが増えています。
もちろん、すべてが『いいえ』であれば詳細記入欄は書く必要はありませんが、万が一のために、お薬手帳を手元に置いて記入するといいですね。
リビング・ニーズ特約があります
基本的に、死亡保険にはリビング・ニーズ特約が付帯されている事がほとんどですが、この保険にもリビング・ニーズ特約が付いています。
リビング・ニーズ特約とは、余命6カ月以内と医師に診断された場合に死亡保険金を前倒しで受け取れるというものです。前倒しで受け取れる事で、被保険者自身が死亡保険金を使う事が出来ます。通常死亡保険金は被保険者が亡くなった時に受け取るものですから、被保険者が死亡保険金を使う事はありませんよね。
生活費が不足しているのであれば補填に使ってもいいでしょうし、最期の旅行に使ってもいいですし、好きな使い道で使用されればいいのかなと思います。
パンフレット以外のプランを設計できる可能性が高いです
この保険は、パンフレットやホームページには下の様に案内されています。
他の保険会社でも、分かりやすくコースを作って保険の案内している所がほとんどですが、一般的には保障の基本を押さえた上で、特徴のあるプランを提示しているものです。
ただ、この保険については会社のおススメプランをそのまま提示していて、実際には基本プランの提示がありません。
パンフレットを細かく見れば、災害死亡保険金が特約という事が分かり、そこから特約のない病気・不慮の事故とも同額保障のプランも作れるのではと推測は出来るのですが、はっきりしません。
パンフレットに書かれているプランですと、病気による死亡保険金が500万円で上限となっていますが、それ以上の保障がつけられる可能性も高いです。
ですので、パンフレットやホームページを鵜呑みにするのではなく、実際に問い合わせてみて自分が本来希望するプランが作れるのかどうかを確認した方がいいですね。
最後に
今回、パンフレットを取り寄せて保障内容を確認してみましたが、正直に言えば非常に分かりにくいです。
もちろんメットライフ生命のおススメプランであろうS1プラン~S5プランの内容は分かるのですが、パンフレットの端々にそれ以外のプランが作れることが細切れに書かれていても、死亡保険金の上限が記載されている訳でもなく、おススメプラン以外の設定が出来る事も分かりづらいです。
恐らくメットライフ生命の方針なのでしょうが、本来保険の申し込みは、契約者それぞれに事情が違う訳ですから希望するプランも当然違ってきます。ですので、パンフレットを見て自分の希望する保障がないとあきらめるのではなく、一度問い合わせをする事をおススメします。
外資の老舗の保険会社ですし、決して悪い保険ではないと思いますので、申し込み時には気を付けて下さいね。