生命保険は『人』にかける保険ですので、保険に入るときには健康状態を保険会社に申告する必要があります。最近ですと、通販型の保険商品で自分で告知書に記入して申込書と一緒に郵送すれば簡単に保険に申し込みが出来る時代になりました。ネット上で告知書に入力するタイプもありますよね。そう、ネット保険に至っては郵送すら不要です。

ただ、保険の申し込みが手軽になるにつれ、お客様が告知書を書く事について重みを感じなくなっていく気がして、正直私は怖いなと思うこともあります。

実際に告知書を手にしたときに、一般型だと、意外に記入するところが多かったり過去5年以内・7日以上の傷病歴を問われて「覚えてないよ」とうんざりする経験をした人もいるのではないでしょうか?
健康で病歴がなければ簡単なんですけれどね、歳を取れば取るほど傷病歴は増えていきますから。

ただ、やっぱり保険ですから告知書はキチンと書くべきなのです。

女性15

申し込みが手軽でも保険です。保険は株と同じで金融商品のうちの1つですからね。

『告知』を偽ったために起こった出来事

以前、申し込みに営業が関わっているケースでこんな経験をしたお客様がいらっしゃいました。これは営業に問題があるのですが…

保険に加入するときに営業に「告知書はすべて『いいえ』で書いておけばいい」と言われて、その通りにして申し込みをしたところ、その後、ご病気になり、入院をしたので給付金を請求したのですが、その時に保険会社に告知書にいつわりがあった事が知られてしまいました。結果として保険会社からその事を指摘され、入院給付金が下りないどころか保険契約も解約になってしまいました。

この方は「自分の病歴を営業に話したんだけれど、営業に『いいえ』でいいと言われたの。契約を結べば営業の方のお役に立てるし、気にはなったけれど『いいえ』で告知してしまった。でもいざ給付金を請求したときに、保険会社に責められた。営業にその話をしたら『自分は知らない』と話すだけで…保険も解約になってこれまで支払った保険料も戻ってこなかった」と話してらっしゃいました。話しぶりからも悪意はない様に感じましたし、恐らく告知の重大性を知らなかっただけだと思いました。

本来、営業が関った場合はお客様の告知にも関わってくれるので、告知書の記入に不備が生じる可能性は少ないのですが、営業に問題があるとこんな事に巻き込まれてしまうのですね。恐ろしいことです。
お客様には「保険会社に『営業に言われた』と伝えた方がいい」とは話したのですが、それを証明することが難しかった様で、それにお客様自身ももう関わりたくないご様子でした。

営業がお客様の知り合いだった様です。プライベートの人間関係が関わっていますから、複雑な事になってしまいましたよね。

営業は保険成約の成績が欲しかったのでしょうが、ただ、こういった営業の行為は、営業自身が『自分は知らない』と話している通りで保険業界的にも誤った行為です。単純に営業の倫理観の問題ではなく、そもそも禁じられている行為だからです。

ウソいつわりのない告知書を書くために

ウソいつわりの告知をすることを告知義務違反と言います。

上記の様な悪質なケースはお客様も本当にかわいそうですが、告知書のいつわりは通販型やネット型だとなおさら起こりやすい事のはずです。

実際に一般型の告知書を見てみましょう。


※メットライフ生命「フレキシィS」

告知書を記入するときには、お薬手帳や診察券を手元に準備しておきましょう。

左側の告知項目に「はい・いいえ」のどちらかで答え、「はい」の項目には右側の詳細記入欄に病名・初診日・入院手術の有無・治療の経緯等を記入していきます。
告知不要な病気や、場合によっては7日未満の通院であれば告知不要な時もあります。告知不要なものについては記入する必要はありませんので省きましょう。
ただし、通院1回のみでも服薬が7日以上の場合は、告知が必要な事がありますので注意が必要です。

告知書はお薬手帳を見ながら記入しましょう。その方が記入しやすいです。
もしお薬手帳を見ても不明なところがあれば、医療機関に確認するなどして頂ければより正確性が増します。

告知書についている説明書をキチンと確認して、どのように書いたらいいのかをしっかり理解しましょう。

最後に

告知書は保険会社が被保険者の健康状態を確認する重要な書類ですが、「これを記入すると保険会社は引受してくれないだろうか」などと思いあまるとよくありません。どのような告知書を記入しようとも、引受を決めるのは各保険会社であり、どういった告知書なら引受してくれるかといった審査の内容については、公表されていませんので誰にもわかりません。

なので、あまり深刻になることなく、ありのままを堂々と記入することをおススメします。