こくみん共済coopの終身医療保障タイプが販売されましたね。こくみん共済はこれまで最長85歳までの保障でしたので、一生涯の保障となる終身は初めての商品です。こくみん共済に加入している組合員の方々が恐らく待ち望んだであろう終身型の医療保障ですが、実は掛金が割高なのはご存じでしょうか。

ここでは、他保険会社の保険料や保障と比べてどのような違いがあるかを検証します。

こくみん共済「終身医療保障タイプ」保障のおさらい

実は、終身医療保障タイプは何度か取り上げておりまして、以前も保障内容は記載したのですが、改めて保障内容を書いていきますね。

●加入年齢 満15歳~満80歳
●保障期間 終身

●掛金 20歳男性1,670円 30歳男性2,080円 40歳男性2,700円
20歳女性1,690円 30歳女性2,050円 40歳女性2,520円

●【特約・10年更新】先進医療を受けた時 最高1,000万円(通算1,000万円)
※入院・外来を問わず共済金額を限度に技術料を保障
●入院した時 日額5,000円(交通事故・不慮の事故・病気等)
※1入院60日、通算1,000日
●手術を受けた時 一律5万円
※診療報酬点数1,400点以上の手術に対して保障
●放射線治療を受けた時 一律5万円
※診療報酬点数が算定された放射線治療等
※60日に1回を限度に保障

手術保障や放射線治療の保障は少なめですが、入院保障や先進医療の保障が充実した共済となっています。

オリックス生命「新キュア」と比較してみると

オリックス「新キュア」の保障内容は?

オリックス生命「新キュア」は保障の充実度に比べて保険料の安さもあり、以前から人気のある終身型の医療保険です。2019年度版価格.comのランキングでも堂々の1位です。息の長い保険商品ですね。
保険会社の医療保険ですから、日額も3,000円から選べるなど保障の幅がありますが、終身医療保障タイプに保障を寄せるために、日額5,000円の「かんたんプラン」で比較してみましょう。

●加入年齢 0歳~80歳
●保障期間 終身

●保険料 20歳男性1,152円 30歳男性1,376円 40歳男性1,931円
20歳女性1,385円 30歳女性1,498円 40歳女性1,705円

●【特約】先進医療を受けた時(先進医療給付金) 通算2,000万円
先進医療給付金を受ける療養を受けた時(一時金) 先進医療給付金の10%
※先進医療給付金は技術料を保障。
※一時金は1回の療養につき50万円を限度。
●入院保障(病気・ケガ) 日額5,000円
※1入院60日、通算1,000日
●手術保障 入院中10万円
外来での手術2.5万円
※健康保険適応内で治療を目的とした手術等を保障
※放射線治療についても手術の中に含め、60日に1回を限度として保障

日額5,000円のかんたんプランは入院保障は1入院60日、通算1,000日で保障がこくみん共済の終身医療保障プランと同一となります。

手術については入院中と外来での手術で保障金額が異なり、共済の一律5万円と比べると保障が分かれます。どちらがいいのかは被保険者が実際にどのような手術を受けるのかによって決まり、それは加入時には分からない事ですが、ただ5万をはさんで上下に分かれているので保障としてはあまり変わらないのではという気もしますね。

また、放射線治療の保障は新キュアでは手術保障の中に含めており、手術扱いで保障が下りるので保障がないという事ではありません。そして60日に1回を限度という回数は共済と同一ですね。ただ放射線治療は通常がん治療で行われるという事、入院でも通院でも行われている事を考えると、治療により給付される金額が変わってくるという事になっていきます。

保障の差というよりは、実際に受ける治療によって異なるという事になりますね。

保障にそれほど差がない内容ですので、掛金と保険料の比較がしやすくなります。

掛金と保険料の比較をしてみましょう

上にも書いてありますが、こくみん共済coopの「終身医療保障タイプ」の掛金は以下の通りになります。
●掛金 20歳男性1,670円 30歳男性2,080円 40歳男性2,700円
20歳女性1,690円 30歳女性2,050円 40歳女性2,520円

一方、オリックス生命「新キュア」の保険料は以下の通りになります。
●保険料 20歳男性1,152円 30歳男性1,376円 40歳男性1,931円
20歳女性1,385円 30歳女性1,498円 40歳女性1,705円

上下で比較してもらえれば一目瞭然ですが、実は新キュアの方が保険料は安いのです。特に「終身医療保障タイプ」は出来たばかりですし、逆に「新キュア」は息の長い保険商品ですでに完成されている保険ですから加入者の数も安定していますし、保障の方も落ち着いています。
昔からあって加入者が安定している「新キュア」の方が保険料が安いのは納得ですね。

では、他の医療保険と比較するとどうでしょうか。

アクサダイレクト「終身医療」と比較してみる

アクサダイレクトは数年前から目にするようになり、今ではすっかりおなじみの保険会社になりましたね。こちらも有名な保険ですし、特約を外す事によってこくみん共済coopの「終身医療保障タイプ」に保障を寄せる事が出来ますので、検証してみましょう。

アクサダイレクト「終身医療」の保障内容は?

以下の保障で保険料を検証していきます。

●加入年齢 満20歳~満69歳
●保障期間 終身

●保険料 20歳男性1,000円 30歳男性1,340円 40歳男性1,850円
20歳女性1,165円 30歳女性1,375円 40歳女性1,735円

●【特約】先進医療を受けた時(先進医療給付金) 通算2,000万円
先進医療一時金 1回につき10万円
※先進医療給付金は技術料の保障
※先進医療一時金は60日に1回を限度とする
●入院給付金 (病気・ケガ)日額5,000円
※1入院60日、通算1,095日
●手術給付金 入院中5万円
外来での手術2.5万円
※放射線治療も手術として保障対象だが60日に1回を限度

こちらは共済と比べて先進医療の保障が倍ですが、外来での手術が2.5万円と共済の保障のはんがくとなっています。

掛金と保険料の比較を行うと

こくみん共済coopの「終身医療保障タイプ」の掛金は以下になります。
●掛金 20歳男性1,670円 30歳男性2,080円 40歳男性2,700円
20歳女性1,690円 30歳女性2,050円 40歳女性2,520円

一方、アクサダイレクト「終身医療」の保険料は以下の通りです。
●保険料 20歳男性1,000円 30歳男性1,340円 40歳男性1,850円
20歳女性1,165円 30歳女性1,375円 40歳女性1,735円

比較対象の保険をアクサダイレクトにしたのは間違っていたかなと後から気づいたのですが。アクサダイレクトの商品は全体的に保険料が他保険会社と比べてダントツに安いのです。

ただ言えるのは、共済は一般的に保険商品より掛金が安く抑えられているのですが、終身保障タイプについてはその限りではないという事です。アクサダイレクトの保険料の安さは群を抜いていますが、オリックス生命の商品と比較しても新キュアの方が保険料は安いです。

ここでアクサダイレクトについて補足をします。

アクサダイレクトにはこの商品の他にも死亡保険やがん保険など様々な種類の保険がありますが、他の保険も69歳までの加入だったり、定期型だと70歳までの保障だったりと加入年齢が低めに設定されています。最近は高齢化に合わせて加入年齢が高い保険商品が多くなっているのですが、アクサダイレクトに関してはそうではないのです。

加入年齢が他保険会社と比べて制限されている事で、病気になる率の高い高齢者の年齢層が自然と少なくなり、結果として入院給付金等の支払いが抑えられる可能性は充分にあります。それが理由で保険料が安く抑えられているのではと感じます。

もちろん加入年齢が69歳まででも終身保険ですから、保障は一生涯続きますのでご安心下さい。

これはアクサダイレクトの大きな特徴ですね。

最後に

こくみん共済の終身医療保障タイプと他保険会社の医療保険を保障を合わせて比較してみましたが、まだ共済の方は掛金が高めに設定されている事が分かりました。
ただ、出始めの商品というものは共済や保険に関係なく掛金・保険料は高めになりがちです。これは加入者数がまだ少なく共済金・給付金の請求等、実際の支払いの動きや加入状況が落ち着かないからであり、時間を掛ければいずれは落ち着いていきます。

共済は基本的に掛金を安く抑え、保障は掛金の割には充実しているいい商品が多いです。そういった保障を提供できるのは、組合員にのみ保障を提供するという所から出ています。
こくみん共済coopは信頼性の高い共済運営団体ですから、終身医療保障タイプもいずれ加入者も増え、落ち着き、掛金や保障内容等も共済にとっていい状態に推移していく可能性も高いです。

共済や保険を選ぶにあたって、掛金や保障で選ぶというのももちろん重要ですが、運営している団体や会社を信用できるかという部分もかなり大事です。何かあった時に頼れない共済・保険には入りたくないですよね。

ですので、しばらく温かい目で見守りながら様子を今後も見ていきたいと考えています。